なぜ痛みが改善しないのか
それは『組織の痛みがわかっていても、動作に影響を及ぼすストレス分析ができないから』
だと、考えています。
整形外科や病院や接骨院へ行って変形性膝関節症と言われても、実際に施術をしたりせずに痛み止めの薬やヒアルロン酸注射に頼っているだけの方が多くいます。ましてや、意味不明な電気治療で対応されていることが否応にして多いことは周知の事実です。組織だけ治療したら痛くなくなるわけではありませんので、注意が必要です。
薬や注射は痛みを一時的に消すための方法であり、それで改善しているわけではありません。
時間が経てば戻ってしまうし、繰り返すたびにどんどん効果が薄れてきます。
さらに変形が進めば手術を勧められたりします。
当店での必須項目は『歩行分析』
これは理学療法の学問であり、接骨院などで、その知識に触れることはできません。
歩行分析は、理学療法士に許された学問であるからです。
数センチ、数秒の世界を分析する目は、理学療法士が学生のころより許されたものです。
歩くという基本的な動作から、『膝という組織に負担のかかる場面』がどこか判断することはとても重要です。
階段時の痛みと歩行時の痛みは、組織原因が違います。
まずは、痛みの原因組織はどこでもわかるので、その組織にかかるメカニカルストレスが、どう組織を痛めているのか考えることが、痛みの改善に繋がります。
膝の施術はもちろん大事ですがそれ以上に、なぜ膝に負担がかかっているのかを考えなければなりません。
その原因を考えなければいつまでたっても膝にかかる負担は変わらず、痛みを繰り返してしまうことになるのです。
なぜ膝は変形するの? 膝の痛み 長野市 で改善するなら?
変形性膝関節症は原因が不明な一次性と明らかな原因がある二次性とに分かれます。
一次性では加齢や肥満などいろいろな原因が組み合わさって起こされます。
二次性ではケガや病気や病気(リウマチ)によって引き起こされます。
多くは、1次性のものが多いです。
膝の関節にある軟骨がすり減ることにより関節の内側にある膜(滑膜)に炎症がおきます。
進行すると、関節が狭くなる(関節裂隙の狭小化)、骨にとげができる(骨棘)などがおきて骨が変形していきます。変形しているから痛いというわけではなく、変形してしまった結果で、変化に反応する組織の炎症が喚起されることで痛みを起こすと言われています。
初期では膝関節のこわばる感じや立ち上がりや歩行などの動き始めに痛みを訴えることが多いです。
いったん歩き始めると痛みは落ち着きますが、長時間歩くことで再び痛みが出てきます。
多くの場合は膝の内側に症状が出てきます。更に正座ができない、膝が曲がらない、伸びないなどの関節の動きが障害されてきます。
どうしても酷くなると手術の選択はありますが、手術したからといって、必ずよくなるものでもなく、不安定感が残り、歩行時痛を再度訴える方がいるのも事実です。
どんな治療をするの?
まず、基本的には理学療法を実施します。
膝関節は、伸びないと機能しません。なので、まずは、伸びないことには、痛みも改善しません。
組織をまずは、改善するところから治療します。
関節が固くなっているのではなく、周りの組織が固くなり、滑走(すべりが悪くなっている)不全を引き起こしているため、その周囲から治療をしていきます。
歩行時痛の改善のためには、インソールを処方し、歩行改善に着手します。
組織が癒着している膝は、改善に難航することが多いですが、時間とともに、改善していくことを狙って治療をしていきます。膝だけではなく、全身のバランスの問題もあるので、くまなく問題をチェックしていきます。